メタボリック・シンドロームの名前の由来は…?
心臓血管系の病気のリスク原因として、
高血圧、高血糖、血中脂質障害、肥満などが
一つの要因になっているのは、以前から知られていました。
1988年にインスリンが有効に作用しない
「インスリン・レジスタンス」が基本にあるから、
そのような症候群が起こると発表され、
「シンドローム X(エックス)」と名づけられました。
これが実は心筋梗塞や脳卒中の危険な重要なサインだったのです。
しかしシンドロームXは
狭心症の比較的良性の症候群としてすでに使われていたので、
「メタボリック・シンドローム」と呼ばれるようになりました。
この名前はWHO(世界保健機関/国連)でも使われていますが、
医学界では異論がたくさん出ています。
メタボリック・シンドロームが論議を呼ぶのは、
判定基準があやふやで統一されてないことも大きな要因のひとつです。
WHO(1998/1999)やIDF(国際糖尿病連盟、2005)でも別基準ですし、
アメリカでもNCEP(2001)、AACE(2002)、AHA/NHLBI(2005)の3基準があります。
日本の判定基準は
腹部肥満の判定が男性85cm以上、
女性90cm以上というのは国際的に見ると特徴的です。
日本だけがなぜ女性のウエストの方が男性より大きいのかと言えば、欧米のようにウエストと心血管系疾病の関連を調べる「前向き研究」から導き出されたものでなく、内臓脂肪の研究から得られたものだからでしょう。
「メタボリック・シンドローム」という名称が一般的ですが、
前述のように「シンドローム X」とも言いますし、
アメリカ糖尿病協会は「カルディオメタボリック・リスク、Cardiometabolic risk=CMR」にしようとプロモートしています。
カルディオは心臓のことです。
メタボリック(代謝)では不明確なので、心臓病、脳卒中、糖尿病のリスクを減らすために「CMR」にしようということなのです。
メタボの判定基準はあいまいでも、
ユーザーに分かりやすいので広く受け容れられていますね。
あなたは大丈夫ですか?
腹部肥満の判定で
男性85cm以上
女性90cm以上
メタボの基準を下回っていますか?
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